とある室長のブログ

地域の進学事情にいちばん詳しいのは、誰だろう? 学校の先生? 教育委員会?
このページでは、とある学習塾の室長が、静岡県内の進学や受験について思うがままに綴ります。

英検の新級

2025/9/23

こんにちは!とある室長です。

本日は英検の増設された新しい級の準2級プラスについてです。公益財団法人 日本英語検定協会は、2023年9月に発表され今年度から施工となりました。これで英検の級数は、合わせて8つになります。

「小学校から英語の授業が行われるなど、英語教育も時代とともに変化しており、英検もニーズに応じて級の追加を行ってきました。これまで2級と準2級の間にレベルの開きがあることが指摘されていて、新設に踏み切りました」(日本英語検定協会)との事です。

例えば3級から準2級へ合格するまでの時間は平均8.8カ月ですが、準2級合格から2級合格までは平均13カ月以上かかっています。求められる英語力は、準2級が高校中級程度または高校初級程度で、2級は高校卒業程度となっていることからも、レベルの差は小さくないことがわかります。

また、大学入試で英語の外部試験利用入試が広がっていることも、新たに級を設置した背景のひとつになっています。外部検定をどれだけ入試で活用するかは大学や学部によって異なりますが、例えば24年度の入試では、法政大学(一般選抜)の「英語外部試験利用入試」は、英語外部試験で一定以上のスコアがあれば英語が免除となり、1科目の試験のみで受験が可能。社会学部や経営学部では、英検2級以上が出願資格になっています。明治大学商学部(一般選抜)の「英語4技能試験利用方式」も英検2級以上を基準としています。

英検2級をひとつのボーダーとして、入試に利用している大学は少なくありませんそのため、大学によっては新設する級も外部試験の基準として認めるところが出てくるかもしれません。準2級ならややレベルが足りないと感じていたところが、新設級のレベルであれば導入の条件に加えてみようという動きが出てくる可能性はあるかもしれません。

準2級が「日常的な話題」に対して、2級は「社会的な話題」について求められています。準2級プラスはその橋渡しとして「身近な社会的な話題」の理解や運用ができることが目標です。難易度のイメージは以下のようになります。

級が増設されたことでチャンスが増えたとも言えます。だからこそしっかりとした準備そして早い段階からの学習、受験が重要となってくると思います。