とある室長のブログ
地域の進学事情にいちばん詳しいのは、誰だろう? 学校の先生? 教育委員会?
このページでは、とある学習塾の室長が、静岡県内の進学や受験について思うがままに綴ります。
集団塾と個別指導塾
2025/9/16
こんにちは!とある室長です。
今日は学習塾選びの永遠のテーマである集団塾と個別指導塾についてです。まずはじめに、
集団塾とは
1人の先生に対して比較的大勢の生徒が授業を受ける形式の塾のことです。
一方個別指導塾とは
1人の先生に対して1人もしくは2人の生徒がマンツーマン形式で指導を受ける形式のことです。
「集団塾のメリット」
大手だと特に、プロの講師のレベルの高い授業を受けれる!
大手予備校などはもちろん集団塾ではプロの講師(塾講師を職業としている人)が授業をしてくれるので授業の質自体はかなり高いです。特に大手予備校では厳しい審査を通った講師なので、指導方針に差はあるものの当たり外れが小さく、ついていければ身につく力は大きいです。
周りのライバルが多く、切磋琢磨し合える
集団塾なので1つの校舎に通う生徒の割合は多いです。私も大手集団塾に通っていましたが、中には塾内で友達を作り、お互いに教え合ったり、一緒の時間に自習室に入り勉強するなどモチベを高め合ったりしている人もいました。なかなか一人では勉強するのが億劫になったり、自習室に行きたいけど家から出られなかったりするもの。友達と自習室に来る約束をすればそんな心配もありません。あとは模試などで偏差値を競い合うのも楽しいですね。
大手集団塾は持っている受験の情報量も多い
大手予備校は特に受験に関する莫大な情報を持っています。例えば大手予備校では自信が開催した模試でのデータを集めており、現役生だと何月までに~判定を取っていると~%で受かるなどの情報が各大学の各学部にあったりします(模試で出る判定とは違います)また、自分の志望学部や偏差値で検索すると全国の大学から該当する大学が検索できたり、科目数によっても検索できるなど、とにかく志望校選びも困ることがありません。
「集団塾のデメリット」
一度ついていけなくなると追いつくのが難しい
集団塾なので、当たり前ですが自分ひとりのために、ペースを落としてくれません!なのでわからないところがあっても自分で質問しに行ったり、そもそもそうならないためにしっかり予復習を自分でする必要があります!
授業のレベルが高く、基礎が身についていないと身に入らない
基本的に集団塾の授業はレベルが高いです...。これは実際の塾のテキストを見てみても明らかだと思います。春の段階から実際の過去問レベルの問題が出るので、基礎固めはある程度自分でする必要があります。
自習など、個人の勉強についてアドバイスはもらいにくい
講師さんによってはしっかり自学自習の仕方までレクチャーしてくれることもありますが、多くの場合は授業で扱う問題の解説がメインで、日々の勉強のやり方まで詳しく解説はしてもらえません。
「個別指導のメリット」
一人一人にあったペースで勉強を進められる
個別指導なので一人一人の学力や志望校、部活動の有無などから無理のないペースで勉強を進められます。また、勉強の仕方などもその人にあったものを提案してくれるので、指導外での自学自習もしやすくなります。
宿題などを細かく出してもらえる
多くの個別指導塾では宿題として毎回生徒に次回までにやってきてほしいことを指定し、やってきてもらいます。宿題も基礎が固まっていない人なら、基礎を中心に、比較的柔軟に出してもらえます。
講師との距離が近く気軽に相談、質問をしやすい
受験は思ったよりも辛く、学力も伸び悩む人がほとんど...そんなときに分からないところはもちろん、志望校やその他悩みについて相談に乗ってくれる講師は心強い存在になります。実際武田塾でも、「生徒として大学に合格した後、生徒に親身になれる講師に憧れて、講師になって帰ってくる」なんて人も多いです。それくらい講師との距離感というのは大事になってきます。
「個別指導のデメリット」
講師によっての当たり外れが大きい
個別指導なので、どうしても講師の当たり外れは大きいです。しかし、この点に関しては多くの塾で担当の講師を変更させてもらえるので、あまり心配はいらないかと思います。
プロの講師ではないことが多い
個別指導塾での講師は自身の職業として講師をしているプロの方ではなく、優秀な大学生や大学院生を雇っている場合がほとんどです。最近ではプロの講師ではなくても非常に指導力が高い講師も増えましたが、それでも平均すると集団塾に比べて経験や指導力は劣るイメージがあります。
授業時間の割に料金が高い
年間を通した料金は大して変わらなくても、指導を受けている時間に対して料金は、やはり個別指導塾のほうが割高になります。しかしこれに関しては、その分マンツーマンで質の高い指導を受けられるので、仕方ないところかと思います。
一般的に周知されていること、イメージされていることまたはそうでないことを含め、メリット・デメリットを上げてみました。
その上で、私の私見といたしましては、以下の傾向を感じられます。
集団塾⇒行きたい学校、達成したいことが明確な子ども
個別塾⇒なんとなくレベルでしか決まっていない、もしくは何も決まっていない
やはり目的・目標が決まっていれば必要な学習量・科目も決まていますので集団のカリキュラムで対応できる場合が多いです。ですが決まっていない、これから探していきたいといった子どもの場合、個別指導にてじっくりと見つけていく形になります。もちろんそうじゃないパターンもありますので決めつけることはできません。ですが、どちらによ大切なことは以下のことだと思います。
早い段階で、学習習慣の定着化・ルーティン化をして、自分なりの学習方法を見つけることです。当たり前のことのように聞こえますが、これが本当に難しいのです。私もこのブログや速報を習慣化してやっているのですが、できない日や気が乗らない日もあり、完璧に習慣化できておりません。だからこそそこができてくると次のステージに進んでいくのではないかと考えています。
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