とある室長のブログ

地域の進学事情にいちばん詳しいのは、誰だろう? 学校の先生? 教育委員会?
このページでは、とある学習塾の室長が、静岡県内の進学や受験について思うがままに綴ります。

記述式

2025/9/14

こんにちは!とある室長です。

近年、大学入学共通テストや高校入試で「記述式問題」が増えています。これは、知識の再現ではなく「思考力・判断力・表現力」を問う新たな入試スタイルへの移行です。
たとえば2025年の中3対象全国学力調査では、記述式(自分の考えを書く)問題の正答率「25.6%」と低く、その対策の必要性は明らかです。
このような背景から、小学生のうちから「読んで考えて自分の言葉で伝える力」の育成がますます重要になっています。

記述式問題が増える背景

・単なる暗記ではなく、「思考力・判断力・表現力」を試すため

・グラフや資料を読み取り、自分の言葉で説明させる問題が増加

・中学受験でも「理由を答える」「考えを述べる」設問が増えている

こうした傾向は、入試の形式そのものが“知識型”から“思考型”へ変わったことを示しています。

記述式問題で必要とされる 読解力・論理思考力・表現力 は、一朝一夕で身につくものではありません。
むしろ 低学年から少しずつ積み重ねることで自然に定着する力 です。

  • 読解力は学力のすべての土台
     算数の文章題でも理科の実験問題でも、まずは問題文を正しく理解しなければ解けません。文章や資料を読む力は、早い段階から鍛えるほど効果的です。
  • 論理思考力は習慣で育つ
     「なぜそう思ったの?」と問い直し、自分の考えを筋道立てて話す習慣は、日常生活の中で少しずつ育ちます。短期間の詰め込みでは身につきにくい力です。
  • 表現力は経験値で伸びる
     文章を書くのが苦手な子は、「どう書けばいいかわからない」ことが原因です。低学年のうちから短い文章でも「自分の言葉で説明する」経験を積むことで、自然と表現力が伸びていきます。

私の教室に通っていただいている生徒の学校でも、記述式問題が増えた学校が実際にありました。私のところでは生徒と講師の会話に重点を置いているため、話す・書くどちらも文としての言葉や、出題されている条件とは違った「もしもこうだったら?」などの質問を挟むことでバリエーションを持って対応しています。

まだまだ変化は起きていく教育市場です。最新情報を発信できるようにアンテナを立てて情報をキャッチしていきます。